目標をどこで見失ったんだろう。
確かに何某かの目標を持っていたような気がするのだが。
やはり、仕事以外のところに目標を持ったのが間違いか? それとも、自分の才能の無いところに目標を求めたのが間違いか?
元々、何の生きる目的も無かった俺が就職を前に、何がやりたいのか自分の問うたところで思ったのが、小説家になること。
漫画家になりたかった僕が、自分の絵の才能の無さに気付くのには、そんなに時間はかからなかった。
自分の好きなモノは描けるけれど、そうでないモノは描けない。
動作や、遠近感の付け方、なんと言っても、自分の頭でイメージしたものが、素直に描けなかった。
それで、就職を機に、物語を書きたいという想いだけを残して、仕事をしながら、文才のない小説家になろうと決意した。
文章は書けば書くほど上手になる。
その通り、文章は一生懸命に書いているうちに自分でも驚くほど上手くなったと思う。
だけど、一つの小説を書いているうちに上達したのでは、おかしなことになってしまうので、何度も出だしから書き直しているうちに、段々話がこんがらがってしまうことになった。
何を書きたかったのかも分からなくなってしまうし。
だからと言って、起承転結を先に決めてしまうと、書く気も失せてしまう。
ああ、何が言いたいのかも段々面倒くさくなってきた。
そう、この面倒臭がりが一番いけない。
分かっているけれど、止めずにはいられない。
昔から、初志貫徹しないといけないという思いが強すぎて、でも出来ない自分がそこにいる。
中学/高校の頃は、いっぱい問題集を買ってきては、最初の10ページぐらいしかせずに、面倒臭がっていた。
本の好きな兄貴に負けまいと、読むつもりで山ほど本を買ってきては、1割程度しか読まなかった。
仕事でも仕上げるのが大っ嫌いで、書類を作り上げるのが何より嫌い。
方法が分かってて、それを完成すれば良い、というのは大好き。
自分で方法を考えるのは、大っ嫌い。
昔から、目標は高いけれども、挫折も早い。
バイリンガルどころか、フォーリンガルぐらいになりたかったけど、挫折。
小説家になりたいのだけれど、半挫折中。
大きな家を建てたいのだけれど、結局、今のところは無理。
中途半端、中途半端、中途半端。
でも、仕事だけは、我慢してしっかりやってきたつもりだけれど、最近はそれも中途半端なことが多い。
結局今は何の目標も持てず、休みになるとゲームセンターで1日ゲームをして、自分を癒しているだけ。
何時になったら、今ある家財道具を全部詰め込んでも広々としているような、大きな家を建てられるのか?
かといって家を建てる金を工面する方法も考えず、金は馬鹿みたいに使うばかりで、これから10年間、子供達を大学にやらなければいえけないので、当然、金を貯めるどころでもなく。
ただ、日々を暮らすのみ。
まあ、それでも良いかと思うが、目標をどこで見失ったんだろう。