呟き1
影がひとつ落ちた。

影は黒く広がり、
自分と自分を取り巻く世界を飲み込んでいった。

影は笑う。
とても綺麗な声をあげて、
とても魅力的な囁きを秘めて。

影は笑う。
まばゆい笑顔と、
優しい目をして。

私はそれが影であることに気づかない。
たとえ気づいたとしても、
疑問の範囲に留まるのみ。

影が影であることの確信がいかぬ間に、
夢はすべて影に取り込まれていく。

そして自分を取り巻く世界がすべて影になっていたとしても、
私はそれに気づかないし、
気づこうとしない。

なぜなら、
それが影だと気づいた瞬間に、
私は光を失うから

影は笑う。
影が落ちたことを気づかない、
気づこうとしない私を横目で見ながら、

影は笑う。
とても綺麗な声をあげて、
とてもまばゆい笑顔で。
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by yub1earth | 2006-04-30 12:45

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